株オンライン

社員研修システム

日本通信衛星の通信衛星「JCSAT-2号」のトランスポンダーを購入した。全社員に対する商品知識や専門知識を提供する教育研修などに役立てた。このオンライン・システムを使うことで、顧客に対する情報提供も従来に比べ充実させることができた。

証券界では野村証券も、金融機関として初の通信衛星を利用したオンライン・ネットワーク構築を実現した。1991年から利用を始めた。

研修所に集まる必要がなくなった

グローバル化の進展や技術革新により顧客のニーズが多様化、高度化が進んだ。証券界ではこうした顧客のニーズに対し、迅速に正確な情報を提供することが課題となっていた。

そのためには、社員一人ひとりの商品知識や専門知識を向上させることが必要だった。それまでは、研修センターなどで集合研修を行っているのが実情だった。オンライン化により、研修所に集まる必要がなくなった。

全国127の本・支店を結ぶ

こうした中で、大和証券では衛星通信の持つ即時性、同時広報性、双方向性、視聴覚性などに着目した。全国127の本・支店を結んだ社員研修のほか社員に対する情報提供、支店講演会などへの活用を決めた。当時の大和証券の社長は、同前雅弘氏だった。

証券界では野村が「JCSAT-2号」のトランスポンダー1本を購入した。東京・日本橋の本社や横浜ビジネスパーク(YBP)内の研修センターなど、全国130カ所の支店を結ぶ社内ネットワークを構築した。